ファンタジーは必要以上に考えない
執筆している時、読んでいる時、ファンタジーとはどういうものか、考えすぎてしまうことが多い。どういう世界観がファンタジーなのか。どういう定義なのか……
でも、読者にとって、ファンタジーを明確に区別していくことは大切なのでしょうか。
ある程度は説得力のある論文を書けるでしょう。神話からの引用、時代考察、売れている作品の世界観……しかし、ほんとうにファンタジーが好きな人にとって、それは最重要ではないと思っています。
私たちはファンタジーに惚れている。それは、人によっては全く違う概念であり、しかしある程度の共通点を持っている。そのくらいの包容力を持っていて、概念を追い求め過ぎると、好きな人は嫌いになり、嫌いな人は好きな人の気持ちが永遠に分からない一大ジャンルなのだと解釈しています。
だからこそ、一般的にはファンタジーとは呼べない作品も、「あ、これファンタジーみたいな良さがあるかも」と思えば、とりあげます。可能性を広げたいのです。
真の意味は心の中に。私が一番大切にしたいことです。